和裁士の方へ:預かった着物・反物を守る(記録・送り方・保険)
高価な着物や反物を預かるときに、あとで困らないための記録の残し方、送るときの補償の上限、預かり品の事故に備える保険をまとめました。
1. 届いたらすぐ、状態を記録する
着物・反物が届いたら、作業の前に取引のページの「反物の状態を記録する」で、傷・汚れ・シミ・分量の不足を写真付きで残してください。依頼者が承認すると、あとで「元からあった傷か」を確かめる記録になります。運営が相談を受けたときも、この記録を見て判断します。
見積りの金額ではできないとわかったとき(反物が足りない、傷みがあるなど)は、作業に入る前に、取引のページの「金額を見直す」から新しい金額と理由を申し出られます。
2. 裁断の前に、仕様の承認をもらう
鋏を入れると元に戻せません。寸法・裏地・仕立て方を「仕様の最終確認」に書き(ひな形もあります)、依頼者の承認をもらってから裁断してください。承認された寸法どおりに仕立てたことが、仕上がりでもめたときのいちばんの支えになります。
3. 送るときの補償の上限
宅配便の補償には上限があります。着物や反物は高価なものが多いので、送る前に確かめ、取引のページの「申告した価値」にも書いておいてください(30万円を超えると、画面で注意が出ます)。
- ゆうパック:1個につき30万円まで。30万円を超えるものは、セキュリティサービス(50万円まで・郵便局の窓口か集荷で出す・申告額は品物の時価まで)を使えます(日本郵便)
- ヤマト運輸の宅急便:1個につき30万円まで。宅急便コンパクトは3万円までなので、着物には向きません
- それより高いものは、運送保険をかけるか、依頼者と送り方を相談してください
4. 預かり品の事故に備える保険
預かっている品物が、火事・水濡れ・作業中の事故などで傷んだりなくなったりしたときに備える保険に「受託者賠償責任保険」があります。損害保険会社や保険の代理店で扱っています。補償の範囲(作業中の事故を含むか、自宅に置いている間を含むか)や保険料は商品によって違うので、和裁の仕事で着物を預かることを伝えて、見積りを取って確かめてください。
和裁マッチは、保険や預かり品の事故の補償を提供していません(利用規約第8条)。仕立てと預かり品の扱いの責任は和裁士にあります(第13条)。もしものときは、まず取引のメッセージで依頼者と話し、解決しないときは運営に相談してください。
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